11 October 2017

シャイー&ルツェルン管 in ミューザ

アバドとの来日からもう11年だなんて、月日の流れは本当に早いなぁ。
ルツェルン管の来日公演、ミューザのオール・R.シュトラウス・プロを聴いてきました。

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【 出演 】
指揮: リッカルド・シャイー
管弦楽: ルツェルン祝祭管弦楽団

【 曲目 】
R.シュトラウス:
交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
交響詩「死と変容」Op.24
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28

《アンコール》
R.シュトラウス:歌劇「サロメ」から7つのヴェールの踊り

(2017年10月8日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

アバドが2003年に結成した夢のオーケストラ、ルツェルン祝祭管。
そのオケがアバド亡きあとも新しいシェフを迎えてしっかりと受け継がれているだけでなく、こうして再び来日してくれるなんてファンとしてこれ以上の喜びはありませんweep

今回の来日は、"4年前に果たせなかった2度目の来日公演をいつか叶えて欲しい" というアバドの天からの思し召しのような気もしました。

オケのメンバーはガラッと変わっちゃってるんじゃないかな・・・とちょっぴり心配でしたが、主要メンバーのほとんどはアバド時代からこのオケを支えてくれている頼もしいプレイヤーたちでした。 もうそれだけで心が躍り出しそうにnote

そして、このスーパー・オーケストラによるR.シュトラウスが、も~超絶凄すぎましたhappy02

ツァラトゥストラ冒頭のトランペットの音色の変化にも思わずのけ反りそうになりましたが、とにかくフリードリッヒの抜群の安定感といったら感動的な素晴らしさですね。1曲目のあとでは誰よりも拍手喝采を浴びていました。

後半の「死と変容(死と浄化)」と「ティル」は、アバドが2014年にベルリンフィルとやる予定だったプログラム。
シャイーの指揮姿がアバドと重なりました。

トップ・プレイヤーたちのソロに魅せられ、弦の一体感のある厚みと表情の豊かさに思わず心の中で「おお!」と叫び、オケ全体から漂う余裕と品格(ってうまく言えない^^;)に思わずうっとり。

あー、そうだった、前にこのオケを聴いたときとまったくおんなじ感覚。忘れかけていたけど、こんな風に心を揺さぶられる感動がまだ自分の中に残っていたのか・・・そんな喜びに浸った2時間でした。

このオケを生で聴くのは2006年の来日公演(アバド)、2009年の北京公演(アバド)、2015年のルツェルン音楽祭(ハイティンク)に続いて4度目ですが、指揮者が変わった前回もそして今回も私の中ではアバドの大きな存在を感じることができました。
今のメンバーが全て変わってしまったらそれもなくなってしまうのかもしれませんが、アバドの理想とする音楽に寄り添った奏者がいる限り、私にとってルツェルン管はいつまでもスペシャルなオーケストラであり続けるのかもしれません。

シャイーとの相性も抜群と感じました。

ところで、客席を見渡してふと思いました。
ルツェルン管を聴きにくる目的って何だろう?

"もちろんシュトラウス・ファンやシャイーのファンもいるだろうけど、きっとアバドを愛する方々もこの会場に沢山いるんじゃないかな" ・・・そう思うと周囲の人たちがとても愛おしく感じられました。

拍手のタイミングや聴いている時の空気がとても心地よかったのもそのせいだったかもしれません。

私の中で半分死にかけていた細胞が一斉に生き返ったような、そんな大きなエネルギーをもらった演奏会でした。

Grazie mille, Claudioheart04

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昨日、10月10日でこんぐらは21周年を迎えましたbirthday

私にとってもこのHPにとっても、アバドがどれほどのエネルギー源になっているかをルツェルン管に改めて教えてもらった気がしますhappy01

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17 August 2017

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2017

"最近青空を見たのはいつだっけ?"

って思い出せないくらい、関東地方はもうこんな天気の日がずーっと続いています。

お天道さまに見放されてしまったかのような不安と、農作物への影響の心配が日ごとに高まります。

天候といえば、フランスではワインの産地であるボルドー地方やシャンパーニュ地方などが霜害のため今年のぶどう収穫量が激減する心配があるようですが、これだけ日照時間が少ないと日本のぶどうも心配だぁcoldsweats02

さて、そんな中、今年も フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2017 を3公演ほど楽しんできました。

今年のテーマ(合言葉?)は 「気分奏快」sign01

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フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2017

オープニング・ファンファーレ

「音楽のまちのファンファーレ」
~フェスタ サマーミューザKAWASAKI によせて~
作曲:三澤慶
指揮:ジョナサン・ノット
演奏:東京交響楽団ブラス・セクション

(2017年7月22日 / ミューザ川崎 歓喜の広場)

今年は、オープニング・ファンファーレから聴くことができました!

ブラスはもちろん、スネアも大活躍のめちゃめちゃかっこいいファンファーレ。
(佐藤さんの音を正面から浴びたぞ~happy02

ノットも東響ブラス・セクションの皆さんも、FSMのスタッフ・ポロシャツがよくお似合いでしたhappy01

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東京交響楽団オープニングコンサート

ジョナサン・ノットが贈る、運命物語

指揮:ジョナサン・ノット

シェーンベルク:浄められた夜
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

(2017年7月22日)

前半は、ノットの大好きなシェーンベルク。
当日もらったプログラムにデーメルの詩の訳が掲載されていたので "ふむふむ、こういう話だったのか" とじっくりと読んだ後に演奏を聴くと、実に不思議なもので、音楽がスーッと心の中に入り込んできました。
後半は優しい気持ちに包まれながら、ミューザに響く浄夜の調べに酔いました。

ハルサイは冒頭のファゴットからもうゾクゾクで、前半のシェーンベルクとは全く別の世界。ノットの渾身の指揮に応える東響の集中力に圧倒され、それはもうオープニングにぴったりの熱い演奏でした!

拍手喝采に応えるノットはいつも以上ににこやかで、フェスタを心から楽しんでいるように見えました^^。

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読売日本交響楽団

爽やかな風、シネマ&ポップス

指揮:渡辺俊幸
スペシャル・ゲスト:森山良子

「サウンド・オブ・ミュージック」~メインテーマ
映画「ひまわり」~メインテーマ
「シェルブールの雨傘」~メインテーマ
「ティファニーで朝食を」~ムーンリバー
「ニュー・シネマ・パラダイス」~メドレー
もしも「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のタイムマシンが中世のイタリアへ行ったら
「スター・ウォーズ」~メインテーマ

<森山良子の世界>
この広い野原いっぱい
家族写真
涙そうそう
さとうきび畑(ギター弾き語り)
あなたが好きで

NHK連続テレビ小説「おひさま」~メインテーマ
NHK大河ドラマ「利家とまつ」~メインテーマ

(2017年8月1日)

プレトークから聞きました。

読響のゴージャス・サウンドで聴く映画音楽も素晴らしかったけど、ミューザで大好きな森山良子さんの歌が聴けたのは嬉しいheart01

「家族写真」 と 「さとうきび畑」 では涙がポロリ。

指揮の渡辺俊幸さんは、プレトークを聴き逃した方のために本番でもトークを交えて楽しませてくれました。

良子さんのトークも絶品。
ちょっとした一言にもお茶目さが溢れてて、本当に魅力的な女性であり素敵な歌手です。

プログラムにはありませんでしたが、先日お亡くなりになった山川啓介さんが作詞した 「小犬のワルツ」 も可愛らしい振付で楽しませてくれました。
どこをとっても良子さんにピッタリで、きっとショパンもびっくりですね!

こういうコンサートも フェスタ サマーミューザ ならでは。

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神奈川フィルハーモニー管弦楽団

シンフォニーで、ヨーロッパ旅行

指揮:鈴木秀美

メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」
ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」

アンコール曲
J.S.バッハ:カンタータ「汝、何を悲しまんとするや」BWV107より
第7曲 コラール「主よ、あなたの栄光を与えて下さい」

(2017年8月6日)

鈴木秀美さんの人柄と音楽への愛がにじみ出るようなプレトーク。
そのトークの最後に 「このプログラムを一番楽しんでいるのは私自身かもしれません」 なんて言われたら、もう素晴らしい演奏になること間違いなし!といってもいいですよね。

テンポはかなり早めでしたが、グイグイといくメンデルスゾーンは好きです。
生で聴くと表情の微妙なニュアンスが感じられていいなー。

ハイドンの104番は初めて聴く曲のはずでしたが、はて、冒頭はどこかで聴いたことがあるような・・・?

それにしても、ハイドンのあとのバッハ(アンコール曲)がなんと刺激的に感じられたことcoldsweats01

かくして私の夏ミューザ2017は終わりました。

祭りの土産は、川崎の天然水と気分奏快ラムネ。

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ラムネにはひとつひとつに楽器の絵が!
もったいなくて食べられませ~んcoldsweats01

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23 July 2017

ランチタイムコンサートとノット&東響の「復活」

6月は鎌倉を歩いてきましたが、7月は山中湖からスタートするハイキングコースを歩いてきました。
偶然どちらも 「大平山(おおひらやま)」 でしたcoldsweats01

まずは以前から気になっていた富士吉田市名物 "吉田のうどん" で軽く腹ごしらえ。
(丼が可愛いらしくて湯呑みも逆さにすると富士山fuji

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キャベツが入っているのは意外でしたが、うどんにキャベツ・・・悪くない。
なかなか美味しかったです。

山中湖に着いて車を降りると・・・暑さでぐったりbearingsweat01

この日は猛暑日でしたが、"山に入ればきっと涼しいに違いない" と汗をふきふき登り始めました。

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ところが滝のように流れる汗は山頂に着いても止まらず、脱水症状で倒れるんじゃないかと思うほど過酷なハイキングになってしまいましたsad

この季節、標高1,290mで涼を求めるのが甘かったっす。

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富士山絶景の山と言われているので、これで富士山がドーン!と見えたら最高だったのですが、この日はずっと雲に隠れたまま。

次回は季節を変えて来ますcoldsweats01

それにしても、あれだけ汗をかいたのにまったく痩せないとはどーゆーことじゃcrying

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さて、7月といえば、楽しみにしていたノット&東響の「復活」。

その前に、久しぶりにランチタイムコンサートに行ってきました。

MUZAランチタイムコンサート7月
素敵な人生に!~スペインからの贈り物

【 出演 】
オルガン:小島弥寧子
ソプラノ&太鼓:森川郁子
バロック・ギター:佐藤亜紀子

【 曲目 】
P.ブルーナ :2声のソプラノのための第1旋法のティエント
G.サンス:カナリオス
J.マリン:私のマリアンターニョ
    : 瞳よ、私を蔑むなら
C.de セルミジ:なぜこんなことに
A.de カべソン:なぜこんなことに
J.アラニェス:チャコーナ「素敵な人生に」
F. コレア・デ・アラウホ:モラレスのバッターリャによる第6旋法のティエント

♪アンコール曲
作者不詳:Vuestro gios tienen d'amor

(2017年7月11日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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なかなか聴くチャンスのないスペインのバロック時代の作品が楽しめるコンサート。
"スペインの音楽・・・ってどんなだっけ?" とスペインらしいメロディを口ずさもうとしてもなかなか出てこない。

ところが不思議なもので、1曲目のオルガンが始まった途端に私の中でスペインの風が吹きましたhappy02
音楽ってすごいなーheart04

小島さんのオルガンも良かったし森川さんの歌声にも聞き惚れましたが、私はバロック・ギターの音色がすっかり気に入ってしまいました。

素敵な女性3人によるコンサートのあとは、オルガニストの小島弥寧子さんによるアフタートークがありました。

スペインを訪れた際に撮った写真を次々と紹介しながらのお話は、オルガンやブルーナへの熱い思いが伝わってきてとても温かい気持ちになりました。

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そして、いよいよ「復活」。

東京交響楽団
第652回 定期演奏会

【 出演 】
指揮:ジョナサン・ノット
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
ソプラノ:天羽明惠
合唱:東響コーラス(合唱指揮:冨平恭平)

【 曲目 】
細川俊夫:「嘆き」~メゾ・ソプラノとオーケストラのための
マーラー:交響曲 第2番 ハ短調 「復活」

(2017年7月15日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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1曲目の「嘆き」は、「2011年3月11日の東日本大震災の津波での犠牲者、特に子供を失った母親たちに捧げられる哀悼歌」として当初ソプラノとオーケストラのために書かれたものですが、今回演奏されるのはメゾ・ソプラノのための改訂版で藤村実穂子さんのために新たに書き下ろされたものだそうです。

ノーノをふと思い起こさせるオケも聴き応えがありましたが、藤村さんの圧倒的な歌唱力、深い表現力には鳥肌が立ちました。

客席には作曲者の細川氏もいらして、藤村さんがステージから拍手を送っていました。

もちろん休憩はありましたが、この「嘆き」から「復活」への大きな繋がりは終わってみればひとつの作品のようにも感じました。

「復活」は早めのテンポで始まりましたが、全体的にはとてもメリハリがあり聴き応え満載の演奏だったと思います。

マーラーの若さを感じる演奏、とでもいうか、聴いていてこんなにもわくわくするような復活は初めてでした。

そしてやはり「復活」でも藤村さんの存在感に魅せられました。
(そういえばノットは3番でも藤村さんを起用していましたね)

バンダは最初は上の方(3階席?)の扉の向こうから聞こえていましたが、次に出てくる時は突然 2-R1扉が開き(バンダの指揮者や奏者がチラッと見えました)大音量になったかと思ったら再び扉が閉まり・・・と楽隊が遠くからだんだん近づいてくる感じがよく工夫されていました。

3番の時ポストホルンの配置といい、こういったこだわりは楽しいものですねnote

合唱やソプラノの天羽さんも素晴らしく、終楽章のクライマックスも最高にエキサイティング!

ノットは何度もステージに呼ばれていました。

ところで、今回の演奏には新全集版(2010年)いわゆるキャプラン版が使用されていたそうですが、音楽上の大きな付加や削除はないとのこと。でも、個人的には明らかに今まで聴いた演奏にはないちょっとした発見があり、勉強不足の身としてはそれが版によるものなのかノットの指示によるものなのか結局わからずじまいでした^^;

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昨日はフェスタサマーミューザ2017も開幕し、早速オープニングコンサートも聴いてきましたが、フェスタで聴いた演奏についてはまた次回まとめてレポートしますhappy01

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29 June 2017

鎌倉散策と新国のジークフリート&N響午後のクラシック

6月のある天気に恵まれた週末、鎌倉へハイキングに行って来ました。

ちょうど紫陽花が見頃を迎えていたので北鎌倉駅周辺は大勢の人で賑わっていましたが、人の波が明月院へと吸い込まれていくのをよそ目に我々は建長寺へ。

そこから鎌倉アルプス(天園ハイキングコース)を楽しんで瑞泉寺へ下ってきました。

日差しが強くとても暑い日でしたが、木々に覆われた山の中はとっても涼しくて快適♪

大平山山頂付近では野鳥たちの歌合戦が素晴らしくて思わずうっとりと聞き惚れてしまいましたchick
でもわかったのはウグイスだけで、あとは何だろう?ルリビタキ、キビタキ、オオルリあたりかな(←ごめんなさい、かなり適当coldsweats01

さすがは鎌倉♪そこらの鳥とはちょっと違うぞ~!と心から感動しちゃいました(笑)

せっかくなので、写真もいくつかcamera

建長寺でもいろんな紫陽花が楽しめました。

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少し登っていくと眼下に建長寺、遠くには相模湾も。

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(このコース、何度か歩いているので以前にも同じような写真をアップしてるかも^^;

ハイキングコース終着点の瑞泉寺。

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かえで茶屋の美味しいコーヒーで一息ついて、また駅までてくてく。
いっぱい歩いたよ~happy02

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6月は、新国のジークフリートN響 午後のクラシック を楽しんできました。

リヒャルト・ワーグナー:歌劇「ニーベルングの指環」第2日
《ジークフリート》

指揮:飯守泰次郎

演出:ゲッツ・フリードリヒ

ジークフリート:ステファン・グールド

ミーメ:アンドレアス・ コンラッド
さすらい人:グリア・グリムスレイ

アルベリヒ:トーマス・ガゼリ
ファフナー:クリスティアン・ ヒュープナー
エルダ:クリスタ・マイヤー
ブリュンヒルデ:リカルダ・ メルベート

ほか

管弦楽:東京交響楽団

(2017年6月10日 / 新国立劇場)

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実力派のワーグナー歌手たちによるジークフリート。
中でもタイトルロールを演じるステファン・グールドの抜群の安定感が光っていました。
(ジークフリート役は50回以上歌っており、「神々の黄昏」のジークフリート役と合わせると100回を超えるそうな!)

歌声のみならずジークフリートのやんちゃぶり(?)をあの大きな体で表現していたのも印象的happy01

ミーメ役のコンラッドも素晴らしかったなぁ。
すっかり役に成りきっていて。

お陰で1幕はあっという間でした。

そうそう、さすらい人(ヴォータン)の槍が、1幕ではなぜか巨大なホワイトアスパラに見えて仕方ありませんでした(笑)

3幕ではもう少し槍らしいものに変わっていた気がします。

アスパラであろうと槍であろうとグリムスレイの素晴らしさは変わりませんがnote

指環の世界観に加えてメルヘン的な要素を楽しむこともできるだけに、やはりこのオペラの鍵を握るのはジークフリートを演じる歌手の柔軟性に富んだ魅力に尽きるのではないかと思います。

ワーグナー歌いに求められるものは膨大でしょうけど、それだけにこれからどんな歌手が出てくるのか楽しみでもあります。

さて、新国のジークフリートを楽しんだ翌日、アバドのワーグナーが無性に見たくなって数少ない映像の中からワーグナー・ガラ(1993年/ベルリンフィル ジルヴェスター)を引っ張り出して観賞。
ステューダとマイヤーが歌う 《ローエングリン》 第2幕ではまばたきも忘れるほど釘付けになり、イェルザレムとマイヤーによる 《ヴァルキューレ》 ではさらに息をするのも忘れるほどで失神寸前状態に。

最後のヴァルキューレの騎行では "このまま昇天してもいい~lovely" と思ったほど。
(いつものことです^^;;;

本当にこれDVDにして欲しいですcd
92年のR.シュトラウス・ガラも併せてお願いしますsign03

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翌週は、ミューザでN響を聴いてきました。

N響午後のクラシック

指揮:トン・コープマン
フルート:カール・ハインツ・シュッツ
ハープ:シャルロッテ・バルツェライト

【 曲目 】

モーツァルト/歌劇「魔笛」序曲
モーツァルト/フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
モーツァルト/交響曲 第41 番 ハ長調 K.551「ジュピター」

(2017年6月15日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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意外にもトン・コープマンはN響初登場だそうです。

"ミューザ×モーツァルトの響き" を愛する者として是非聴きにいかなくては!という思いで行って来ましたが、予想通り素晴らしいモーツァルトを堪能することができました♪

コンマスはなんとキュッヒルさんでしたが、N響にすっかり溶け込んでいてびっくりhappy01

カール・ハインツ・シュッツのフルートは、パユよりもやや硬めの音で表現の切り替えも巧みでとにかくのびやかnote

フルートとハープのための協奏曲のあとのソリスト2人によるアンコールは、イベールの間奏曲。
パユとラングラメを思い出しちゃいますねconfident

それにしても「ジュピター」はモーツァルトの交響曲の中でもピカイチだなーshine、とこの日の演奏で改めて感じました。

オケのアンコールは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より第1楽章。

コープマンさんは、指揮台上でのお辞儀がとても可愛らしくて人柄の温かさを感じてしまいました。

・・・と、その日に書き留めておいたメモから書き写しましたが、本当にメモのまんま!って感じでごめんなさいですcoldsweats01

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26 June 2017

感謝の日♪

Buon compleanno, Claudio birthday

今日、6月26日は、マエストロがご健在なら84歳のお誕生日です。

できることなら休暇でも取って、一日中アバドの音楽に包まれて過ごしたかったところですが、結局ドタバタと仕事に追われてしまいましたcoldsweats01

これからゆっくりお気に入りの映像を見ながらお祝いします。

私の心にあの時と変わらずずっとずっと生き続けている世界で一番素敵なマエストロに感謝の気持ちを込めて・・・confidentheart04

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08 June 2017

ノット&東響のブル5など

関東も梅雨入りrain
6月にしては涼しくて快適な日々が続いていましたが、これからしばらくは傘が手放せなくなりそうですね。
今は日傘も晴雨兼用が多くなってきたので助かりますcatface

出掛ける時の雨降りはちょっと鬱陶しいけど、ザーッと空から落ちてくる雨粒を見ながら、大地がしっとりとうるおい農作物が水分を補給して元気になっていく様子をイメージすると、何だか自分も元気になるような気がします。
(でも予報を見ると、関東・甲信にはこの先しばらく傘マークがないんだけどcoldsweats02

さて、5月最後の週末は、だんなの実家から愛知県の茶臼山高原の芝桜を見に行ってきました。

一昨年に行った時も大渋滞でしたが、今回も天気が良かったので渋滞が始まってから駐車場まで約2時間sweat01

駐車場からはシャトルバスとリフトを乗り継いでようやく標高1,358メートルのお花畑に辿り着きます。

こんなこと言っちゃ大変失礼だけど、そこまでの大渋滞を覚悟して来るほどの場所かいな?とふと思ったりしてcoldsweats01

以前行った 富士山の見える芝桜 ならロケーション的にわからなくもないが・・・。

とはいえ、リフトを降りると南アルプスの山々を望み、目の前には芝桜の絨毯が広がるこんな景色もなかなか感動的でありました。

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5月は ノット&東響 のコンサートへ3回ほど♪

東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ 第97回

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指揮:ジョナサン・ノット
アルト・サクソフォン:波多江史朗
ドラムス:萱谷亮一

ハーマン/パーマー編:「タクシードライバー」~オーケストラのための夜の調べ
バートウィッスル:「パニック」~アルト・サクソフォン、ジャズ・ドラムと管打楽器のための酒神讃歌
ベートーヴェン:交響曲 第8番 ヘ長調 作品93

(2017年5月13日 / 東京オペラシティコンサートホール)

演奏会としてはかなり短い時間ながらもギューッと凝縮された濃厚な内容でした♪
「タクシードライバー」のサックスの素晴らしいメロディーには、一瞬で夜のニューヨークの気だるさと危うさの世界に引きずり込まれました。あー、これだけでも聴きにきた甲斐があったよ~。

続く「パニック」そして後半のベートーヴェンの8番もオケの集中力がとても高く、高揚感をたっぷり味わった演奏会でした。

オペラシティのホールには久しぶりに行きましたが、ホールにぴったりのプログラムだった気がします。

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そして、いよいよ待ちに待ったノットのブル5番です。

東京交響楽団 第650回 定期演奏会
東京交響楽団 川崎定期演奏会 第60回

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指揮:ジョナサン・ノット
ピアノ:小曽根 真

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第6番 変ロ長調 K.238
ブルックナー:交響曲 第5番 変ロ長調 WAB 105

(2017年5月20日&21日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

気合いを入れて2日とも聴きに行きましたhappy02

できればサントリーとミューザで聴きたかったところですが、サントリーホールが改修工事中のためミューザで2回、席を変えて楽しみました。

東響のモーツァルトは聴く度に素晴らしくなっていく気がします。

ジャズピアニストの小曽根さんならではのカデンツァが光り、1日目より2日目のほうがよりジャズっぽい雰囲気になっていました。
ちなみに私は1日目の1楽章のカデンツァが結構気に入りました^^。

<ソリスト・アンコール>
20日:エルネスト・レクオーナ作曲 スペイン組曲「アンダルシア」より第4曲 ヒタネリアス。
21日:小曽根 真作曲 My Witch's Blue

ブルックナーは、1日目はとてもゆっくり(特に1、2楽章)で、このテンポを維持するのはオケ泣かせでは?と思ったほどcoldsweats01

2日目は(前日に比べれば)若干早めのテンポになり、美しいところはより美しく、ダイナミックはよりダイナミックにとさらに奥行きのある演奏になっている気がしました。

両日ともホルンのソロの出だしが不安定だったのが残念でしたが、フィナーレのクライマックスでのホルン隊は素晴らしかったなーnote

私の大好きなツボ(極めて個人的にではありますが好きな部分が各楽章に散りばめられてます)もほとんどすべて欲求を満たしてくれたので、やっぱりノットのブルックナーとは相性がいいのかなーと改めて思いました。

水谷さんの動きもオケをかなりリードしているのでは。
グイグイと引っ張ってくれる本当に頼もしいコンマスだと思いますwink

2日とも演奏が終わると、ヘトヘトになりました。
お陰でビールの美味しかったことhappy01beer

あとからジワジワと感動が押し寄せてくるようなブルックナーでした。

東響はノットに鍛えられてより逞しくなってきましたね。
マーラーも楽しみです。

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06 April 2017

実家をなんちゃって別荘に

久しぶりの更新です。
冬眠していたわけではありません(笑)

今週末はようやく満開の桜を愛でながら美味しいワインが飲めそうで何よりなのですが、お天気がちょっと気がかりです。

桜の開花に春の訪れを感じる・・・毎年繰り返されるそんなささやかな気持ちが、心安らぐ平和が、どうかいつまでも続きますようにclover

今年はいつになく、そんな気持ちになりました。

さて、実家のリフォームが終わり、ようやく一段落ですhappy01

待つ人のいない場所に帰るのは寂しいもので、父がいなくなってからしばらくは実家へ行ってもボーッとする日々が続いていましたが、これではいけないと一念発起し、一人で "実家管理プロジェクト" なるものを立ち上げました(笑)。

まずは庭から。
伸びきった木々は植木屋さんにさっぱりと剪定してもらったあと砂利を敷いたり道をつけたりしてちょっとした庭園風に。

こんなにボサボサだった庭が・・・

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さっぱり~!・・・しすぎたか?coldsweats01

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見通しがよくなれば防犯対策にもなり、小道を作ることで手入れもしやすくなる・・・と期待しているのですが、夏になると大の苦手な蜘蛛の巣がいっぱいできてまたほったらかしになりそうsweat01

そして、家のほうは "行くのが楽しみになるような居心地の良い場所" へと一部をリフォームをすることに決めました。

"なんちゃって別荘" と呼んでますcoldsweats01

ところが、リフォームの前に大きく立ちはだかる壁が・・・。
そう、片づけです。
週に一度しか行けないのでこれがなかなか大変で。
ゴミの日を確認しながら行く曜日を変えてできるところまでは自分でやりましたが、結局最後は不用品を回収してくれる業者に依頼するしかありませんでした。

いざリフォームが始まると、解体作業だけでもかなり大がかり。
新築の家を建てるよりリフォームのほうがずっと難しいそうです。

行くたびに少しずつ出来上がっていく部屋を見るのは楽しみで、担当の方や大工さんがこちらの要望を細かく聞いて下さったお陰で、満足のいく仕上がりになりました。

大きなスクリーンもつけました。
もちろん、一番の目的はアバドの鑑賞ですlovely

最初は何を観ようかな~note

って、まずはプロジェクター買わないとでした(笑)

実家に行くと、今でも両親や祖父母がどこかにいるような気がします。

「どう?なかなか素敵な部屋になったでしょ?」 といつものようにブツクサと話しかけながら仏壇に手を合わせると、心なしか写真たちがにっこりと微笑んでくれた気がしました。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・

さてさて、ここからは、今年になってから行った演奏会の感想・・・は書けそうにないので単なるメモだけ。
すみません^^;;;

読響 第600回名曲シリーズ

指揮=シルヴァン・カンブルラン
女声合唱=新国立劇場合唱団

デュカス:舞踊詩「ラ・ペリ」
ドビュッシー:夜想曲
ショーソン:交響曲 変ロ長調 作品20

(2017年1月25日 / サントリーホール )

プログラムに惹かれて聴きにいきました。
名画の世界を堪能した気分に。

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東響 モーツァルト・マチネ 第28回

指揮:尾高忠明
ピアノ:北村朋幹

≪オール・モーツァルト・プログラム≫
交響曲第32番 ト長調 K.318
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
交響曲第35番 ニ長調 K.385『ハフナー』

(2017年2月12日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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ウルバンスキ&NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団
(ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)

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ピアノ:アリス=紗良・オット

ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 Op.72b 
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30

《アンコール》
アリス=紗良・オット
グリーグ:「ペール・ギュント」より 山の魔王の宮殿にて

オーケストラ
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」より 第3幕への前奏曲

(2017年3月12日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

NDRのppからffまでのすべての音に感動しました。
ウルバンスキとアリス=紗良・オットの若き才能と二人の美男美女ぶりに惚れ惚れ~!

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これからのミューザも、ノット&東響はもちろん、豪華なフェスタサマー、秋のベルリンフィルやルツェルン管をはじめとする来日公演と、熱い演奏が繰り広げられるので、我が家はいよいよコンサート貧乏に陥りそうですsad

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19 January 2017

アバド感謝週間♪

明日、1月20日は大好きなマエストロの命日です。
あれからもう3年の月日が流れたなんて…。

あの日から大切な何かが止まったままのような気がする一方で、アバドの遺志を受け継ぐべく着実に前に進んできた人たちもいます。

オーケストラ・モーツァルトがハイティンク指揮のもとついに活動を再開ですhappy01note
Grazie mille, Maestro Haitinkheart04

1月6日は本拠地であるボローニャで、そして8日はルガーノで、ベートーヴェンのエグモント序曲とヴァイオリン協奏曲(Vn:イザベル・ファウスト)、シューマンの交響曲第3番が演奏されました。

どれもアバドに所縁のある曲ばかり。

一度は活動停止に追い込まれたオケが・・・"アバドの音" が、こうして再び蘇るなんて、本当に感無量ですweep

一人ひとりの熱く強く深い思いが集結しなければ、この日は迎えられなかったはず。
人の思いって凄いなー、と勇気をもらいました。

Claudio、懐かしいオケの響きは届きましたか?
あなたの音楽はこれからもずっと世界中のファンの心の中で響き続けます。

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オーケストラ・モーツァルトとのモーツァルト&ハイドン(こちらのCD です ^^)を聴きながらclover

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15 January 2017

今年もよろしくお願いします

年が明けて2週間が経ち、ようやくのこのことブログ書いてますcoldsweats01

お正月は2日から1泊で老神温泉 「仙郷」 へ。
温泉街から離れた山の中腹にある一軒宿で、料理も接客サービスも素晴らしく、ゆっくりと寛げるいい宿でした。

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翌日は、吹割の滝や沼田城址公園に立ち寄りました。

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城址公園には「真田丸」の放送に先立って設置された「真田信之と妻の小松姫」の石像などもありましたが、お正月なので資料館などの施設はお休み。訪れるなら園内の花が楽しめる春以降がおすすめかもしれません。

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さて、昨日は、アマチュアオケ&合唱団 Musikfreunde "燦"(ムジークフロインデ "サン")の演奏会を聴きに行って来ました。

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【 曲目 】
ベートーヴェン: 歌劇《フィデリオ》のための序曲 作品72
ベートーヴェン: 交響曲 第9番 ニ短調 作品125

指揮:川合良一

ソプラノ:椎屋 瞳
アルト:向野 由美子
テノール:髙畠 伸吾
バス:太田 直樹

 (2017年1月14日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

以前から大変お世話になっているpocknさんご夫妻が第九を歌われるとのことで、ご招待いただいてからというものとっても楽しみにしていた演奏会です。

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チラシとチケットのデザインがとっても素敵happy01scissors
こーゆーのって大切ですよね!

記念すべき第1回演奏会がミューザというのも何だか嬉しくてheart04

全席自由ということで、できるだけ良い席を確保しようと並んだお客さんの列は開場時にはミューザの建物の入り口付近まで伸びていました。1階席と2階席はあっという間に埋まり、私たちはお気に入りの3階前列の席へ。
3階席もセンター寄りは後ろの方までほぼ埋まっていたと思います。

演奏は素晴らしく(若干早めのテンポは私好み^^)、ただでさえ難しいベートーヴェン、しかも第九をここまで仕上げるには相当の練習が必要だったのではないかと・・・アマチュアであることもすっかり忘れてしまうほどの演奏に惜しみない拍手喝采が続きました。

心が洗われるような合唱にも感動。

音楽を愛する者同士が集い、この1回の演奏会にかける意気込みを感じるだけでうるうるしてしまうのでしたweep

ちょうど先週末から身の引き締まるような冬らしさが戻ってきて、第九を聴くにはピッタリ。

しかも、年明けに心を新たにして聴く第九もなかなかオツであるという発見もありました。

pocknさん、素晴らしい第九をありがとうございましたnote

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今年の目標は、"仕事を頑張る"。(今更かい!って笑われそうですが^^;
お客様にもっともっと喜んでもらえるような接客を心がけたいなー、と。

そして、世界の平和を祈りつつ、自分にできることをしっかりきっちりとやっていく。
シンプルですが、今の気持ちはこんな感じです。

2017年が皆さんにとって素敵な1年になりますようにshine

今年もよろしくお願いしますhappy01

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17 December 2016

ノット&東響の「コジ」

今年の観納め&聴き納めにこれ以上はないっ!ってくらいの素晴らしい演奏と最高に楽しい舞台でしたhappy01

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【 曲目 】
モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」
全2幕・イタリア語・演奏会形式・日本語字幕付

【 出演 】

指揮&ハンマーフリューゲル: ジョナサン・ノット(東京交響楽団音楽監督)
舞台監修&ドン・アルフォンソ: サー・トーマス・アレン
フィオルディリージ: ヴィクトリヤ・カミンスカイテ
ドラベッラ: マイテ・ボーモン
デスピーナ: ヴァレンティナ・ファルカス
フェルランド: アレック・シュレイダー
グリエルモ: マルクス・ウェルバ

合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団

公演の1週間ほど前、ミューザから "フェルランド役が ショーン・マゼイからアレック・シュレイダーに変更" とのお知らせ(メール)がきました。
そして当日、今度は "フィオルディリージ役が ミア・パーションからヴィクトリヤ・カミンスカイテに変更" とのこと。

こんな直前になって6人の歌手のうち2人が変更だなんて、大丈夫なのか~?coldsweats02

ところが、そんなピンチが逆に功を奏したのか、歌に演技にどこをとっても息がピッタリの歌手陣たちのお陰で、観ているほうは楽しい舞台に釘付けのあっという間の3時間でした。

演奏会形式なので、もちろんオケはステージの上。

ステージ前方に置かれた4つの椅子と小さなテーブルを自然かつ巧みに使いながら、歌手たちはステージ上の空いている空間を最大限に利用して表現豊かに演じたり走ったりと、すっかり演奏会形式だということを忘れている瞬間もありました(笑)

今回はレチタティーヴォもカットなしの完全ノーカット版。
知らなかったけどカットなしの上演ってかなり珍しいんだそうです。

ノットは指揮のほかにハンマーフリューゲルも担当。

この人は一体いつ休んでるのかしら?

ノットに今回のまとめ役を依頼された大ベテランのトーマス・アレン氏は、セリフがなくても舞台のどこかで若者たちのドタバタを見守るような演技が多く、それがとても自然でありながら存在感があり、聴衆はそんなドン・アルフォンソと一緒になって時にクスクスと笑いながら楽しんでいたような気がします。

まさに舞台と客席が一体となったコジですが、歌手たちの素晴らしさなくしては語れません。
二重唱から六重唱まで、どこをとっても完璧なアンサンブルを聴かせてくれました。
急遽代役が決まったヴィクトリヤ・カミンスカイテが歌うフィオルディリージのアリアには、最も多くのブラボーが飛びました。
まるでモデルのようなデスピーナちゃんも素敵でしたheart01

新国立劇場合唱団の皆さん(16名)も歌声はもちろん、登場するたびに楽しそうな演技が光っていたのが印象的。

チケット代が今回の何倍もする某有名歌劇場の来日公演で観た大がかりなセットを配したコジよりもこのスッキリとした演奏会形式のほうがずっと楽しめたなぁcoldsweats01

昨年9月のモーツァルト・マチネがノットの任期延長のきっかけだとしたら、きっとあのマチネを振っていたノットの頭の中にはこの日の舞台が既に描かれていたのかもしれませんね。
思うに、ノットという人は指揮者というよりアイディア溢れるプロデューサーという気がします。

最後に、チラシに掲載されていたノットの言葉がとても素敵だったのでメモっておきたいと思います。

「オペラの上演は、いつも特別なことです。費用もかかるし、なかなかできることではありません。でも、特別なことをする理由があります。川崎とザルツブルクは姉妹都市だし、モーツァルトはザルツブルクの出身。そのスペシャルなことを、オペラでお祝いしたいのです」。

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ノットはダ・ポンテ3部作をシリーズで上演する予定とのこと。
「フィガロの結婚」 と 「ドン・ジョヴァンニ」 もどんな風に楽しませてくれるのか、今からワックワクですhappy02

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