METライブビューイング ~ 《ファウスト》
METライブビューイングで 「ファウスト」 を観てきました。
グノー《ファウスト》
指揮: ヤニック・ネゼ=セガン
演出: デス・マッカナフ
【主なキャスト】
ファウスト: ヨナス・カウフマン
メフィストフェレス: ルネ・パーペ
マルグリット: マリーナ・ポプラフスカヤ
ヴァレンティン: ラッセル・ブローン
シーベル: ミシェル・ロズィエ
[MET上演日 2011年12月10日]
(2012年1月15日 / 109シネマズ川崎)
MET.L.V.初体験です![]()
やっぱり最初に観るならカウフマンが出演する演目を・・・ということで、今回の 「ファウスト」 を心待ちにしていました。
スクリーンには開演前の客席の様子が映され、自分もそこにいるかのような気持ちで見始めることができました。
指揮は若手のカナダ人、ヤニック・ネゼ=セガンです。
第1幕冒頭。
老いたファウスト博士の心情を切々と歌うカウフマン。
そこに、メフィスト役のパーペが登場し、二人が肩を並べると、この豪華キャストに嫌でもワクワクせざるをえません。
第2幕のヴァレンティン(ラッセル・ブローン)による 「出征を前に」 とそれに続くメフィストの 「金の子牛の歌」 は圧巻でした。
パーペは手から炎を出したりステッキから花を出して見せたりと、歌以外にも凝った演出で悪魔らしさを醸し出していました。しかも、すべて自然でそれはもうマジシャン並み
。
個人的に気に入ったのは、ズボン役のミシェル・ロズィエ。
キリッとしていてかわいかったです。
ポプラフスカヤは、昨年の来日公演の 《ドン・カルロ》 で聞いた時は、代役だったこともありあまりインパクトを感じませんでしたが、今回は気合いの入った歌声を聞かせてくれました。
3幕のファウストのアリア 「この清らかな住まい」 とマルグリット 「宝石の歌」 も素晴らしかった。
それにしても、やっぱりこのストーリーには馴染めません。
どうしてマルグリットだけがそこまで辛辣な言葉を浴びせられて責められなきゃならないのか、もとはといえば悪いのはファウストと悪魔だろ!と、単純でアホな私はつい苛立ってしまうほど納得がいかんのです。
おまけに、マルグリットが赤子を殺めるシーンも見方によっては生々しくて "ここまでやるか" と思いました。
実際の舞台と違って、そのシーンの映像がアップになるので尚更なのかもしれません。
ワルプルギスの夜の魔女たちの饗宴シーンはかなり不気味でした。
それでも、やっぱりMET。
スクリーンでさえも質の高さを十分感じました。
幕間の休憩では、特典映像として J.ディドナートによるテンポのいいインタビュー
で、実際に直前まで舞台で歌っていた出演者たちのその時の生の声を楽しむことができます。
1回目の休憩では、カウフマンと演出家のマッカナフそれからポプラフスカヤが、2回目の休憩ではパーペと指揮者のネゼ=セガンのインタビューがありました。
カーテンコールでは、パーペとカウフマンが大きな拍手喝采を受け、演出家のマッカナフにはブーイングが飛んでいました。
もともとマルグリットを歌うはずだったゲオルギューはこの演出が嫌で降りたとか、カウフマンも今回の役作りには苦労したとか、様々な噂を耳にしますが、終わってみればパーペとカウフマンの存在の大きさを物語っているかのような内容に満足。
なんてったって、昨年フラれ続けたカウフマンにようやくスクリーンで会えたんですから、それだけでもう十分なんですけどね(@^^@)。
カウフマンとパーペの黒のタキシード姿は超カッコよかったっす![]()
それにしても、ライブビューイングは予想していた以上に集中できて楽しめました。
音量がデカ過ぎて最後はうるさく感じてしまった点を除けば、字幕も映画と同じ位置だから見やすかったし、何よりも映画感覚で気軽にチケットを取って観に来ることができるので、また気になる演目があったら是非足を運んでみたいと思います。



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