20 January 2019

アバド感謝週間 ~ あれから5年

今日1月20日はマエストロ・アバドの命日ですclover

あれから5年が経ちましたが、長かったようでもあり、あっという間だったようでもあり・・・でもどちらにしても心の中にいるクラウディオに元気をもらっている、だから頑張れる・・・そこは以前と何も変わっていません。

ヴィオッティ&東響のヴェルレクを聴いてからというもの、先週は毎日のようにアバドのヴェルレクを引っ張り出しては聴いていました。
スカラ座(1979~80年)、ロンドン響(1982年)、ウィーンフィル(1991年)、ベルリンフィル(2001年)とありますが、聴くタイミングによって好みが変わったりもします。

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スカラ座盤も大好きですが、今の私にとってのベストはエディンバラ音楽祭でのロンドン響との演奏note
もちろんソリストの素晴らしさもさることながら、他の演奏と比べると人間らしさを強く感じます。アバドの "気" もより大きく感じられ、心が宿った壮大なレクイエム。

何年か前にBDで再購入しましたが、未だにこのヴェルレクを見ると放心状態が長時間続いてしまうので(初めて観たときは数日間に及びましたcoldsweats01)、軽い気持ちでは観賞できないのが正直なところです。

アバドの実演に触れる機会がなくなってしまった今、あらためて録音の有り難みをしみじみと噛みしめては感謝している今日この頃です。

ありがとう、マエストロhappy01heart02

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2015年にアバドが眠る教会を訪れた時は、あまりの素晴らしいロケーションに "毎年でも来たい!" と心から思いましたが、現実はそうもいかず・・・。

でも、教会や山の写真は待ち受けにしたり手帳に挟んで毎日何度も眺めています。
(当時のブログをご覧になっていない方はよろしければ こちら を^^)

今でも目を閉じれば心が清められるような景色が、そしてそこに佇む真っ白な教会が頭の中いっぱいに広がります。

またきっと会いに行きますconfident

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(2015年8月13日/Claudio Abbadoのお墓の前で)

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17 January 2019

年明けはモツレクとヴェルレク

あっという間に1月も半ばを過ぎ、お正月太りに拍車がかかっております(ひぇ~っcoldsweats02)。

今年もよろしくお願いします。

昨年に続き今年もお正月は箱根へ。
箱根湯本に着くと、ちょうど箱根駅伝(往路)でランナーたちが湯本の駅を通過中(←わかっちゃいたけど、ものすごい速さrun!)。
沿道は応援の旗を持った人たちでいっぱいでした。

今回は、別邸今宵 へ。

昨年訪れた「白檀」のほうが贅に浸れる居心地の良さはありましたが、豊富な食材を活かした料理はどれも素晴らしく大満足でした。

いつも芦ノ湖ばっかりじゃ芸がないので、翌日はロープーウェイで大涌谷へ。

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(大涌谷と冠ヶ岳)

ロープーウェイからだと全体が見えるのでもっと迫力を感じますが、お天気が悪い時に見たらちょっと怖いかも~。

頭に雲がかかっていましたが、雄大な富士の山も間近に拝むことができました。

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(大涌谷より富士を望む)

今年も頑張ろうhappy01scissors

そんな気持ちになりました。

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(桃源台より芦ノ湖を望む)

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さて、今年初の演奏会は、アマチュアオケ&合唱団  Musikfreunde"燦" のモツレクでした。

Musikfreunde"燦" 第2回演奏会

【 出演 】
指揮:川合 良一

ソプラノ:天羽 明惠
アルト:向野 由美子
テノール:小貫 岩夫
バス:山下 浩司

【 曲目 】
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」KV.385
モーツァルト:レクイエム ニ短調 (Levin版) KV.626

(2019年1月12日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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20年ほど前から大変お世話になっているpocknさんご夫妻が合唱で参加されているので、第1回の「第九」に続き今年も主人と二人でお招きいただきました。
(pocknさんによるレクイエムの解説も読み応えのある力作でした!)

第九の時もそれはそれは感動しましたが、今回のモツレクはさらに完成度の高い仕上がりで、ひとつにまとまった合唱が音楽に見事に溶け込んでいました。

レヴィン版の特徴である「ラクリモーザ」における「アーメン・フーガ」もとても自然。

大好きな「ラクリモーザ」はもちろんのこと「ホスティアス」「サンクトゥス」など後半の合唱はさらによかった気がします。

一人一人が仕事を持ちながら、これだけ質の高い響きを作り上げるには、きっと練習もハードだったことでしょう。

オケはハフナーよりレクイエムのほうが本領を発揮していた感じでしたが、トゥーバ・ミルムのトロンボーン・ソロ(女性)、よかったな~!

丁寧に時間をかけて仕上げたひとつの曲を、2年に1度こうして披露できる場があるなんて素晴らしいことですね。

客席も1階席から3階席までほとんど埋まっていました。

pocknさま、奥様、本当にお疲れ様でした&感動をありがとうございましたwink

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そして、モツレクを聴いた翌日はヴィオッティ&東響のヴェルレクですcoldsweats01

東京交響楽団 名曲全集第144回

【 出演 】
指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ

ソプラノ:森谷真理
メゾ・ソプラノ:清水華澄
テノール:福井 敬
バス:ジョン ハオ

合唱:東響コーラス
合唱指揮:安藤常光

【 曲目 】
ヴェルディ:レクイエム

(2019年1月13日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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プログラムが発表された時からずっと楽しみにしていた演奏会のひとつ。

バスのリアン・リが体調不良で降板になったのは残念でしたが、素晴らしい歌手、合唱、オケそして指揮者のお陰でこの曲をかつてないほどじっくりと堪能することができたのは嬉しいnote

冒頭レクイエムの極限まで落とした弱音とテンポに早くも心がざわざわと乱されそうになりましたが、ここで泣いてしまったら最後までもたないと思い何とかこらえました。

東響コーラスは今回も暗譜。
今までもほとんどを暗譜で歌っているのでもう今さら驚きません・・・と言いたいところですが(あの「ゲロンティアスの夢」も暗譜だったし)、やっぱりこの意識の高さは凄いなーと絶賛せざるをえません。

ソリストたちは指揮者よりステージ寄りに配置されていたので、これじゃー指揮が見づらいのでは?とも思いましたが、そんな心配は杞憂に終わりました。
キリエのテノールの気合いが伝わったのか、リベル・スクリプトゥスのメゾ・ソプラノもリベラ・メのソプラノも泣けるほどの素晴らしさ。
この曲はソリストで決まっちゃいますね。

若きヴィオッティのストイックな印象が(←あくまでも個人的な印象です^^;)緊張感をさらに高めながらも、ドラマティックで情に溢れる演奏に深い感銘を受けたヴェルレクでした。

ラッパ隊もBravi~sign01

そんなわけで、二つのレクイエムで始まった2019年ですが、今年も楽しみな演奏会が盛りだくさんですhappy01

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ミューザは1月15日~6月30日まで改修工事(舞台音響設備、舞台照明設備、舞台機構設備のうち、老朽化した設備・部品の更新や修繕)のため休館となります。

7月が待ち遠しいheart01

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31 December 2018

2018聴き納め

今年も色々なものにハマりましたが、ひとつ挙げるとしたら食後酒のマール。

マール(Marc = Eaux-de-Vie de Marc)は、ワインを造った後に残るブドウの搾りカスから造られるブランデーなので、独特の香りがするのですが、これにハマるとやみつきになります・・・というか私はなりました(笑)

同じ方法で造られるイタリアのグラッパに比べるとフランスのマールはもっと土臭い感じがしてそれが何とも言えず愛おしいのです。

そんなわけで美味しいワインの後にはそのお店お勧めのマールをいただいてきましたが、先日、特別な日に訪れるお気に入りのフレンチ・レストランで初めてマールを注文したら、ソムリエ秘蔵の DRC マール・ド・ブルゴーニュ(1984) をいただけることになり、その高貴なかぐわしさにしばしうっとりlovely

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ロマネ・コンティをはじめとする魅惑的なワインたちの絞りカスから造られた琥珀色の宝石は、身も心もやさしく包みこんでくれるようで、1年の疲れが一気に吹っ飛びましたhappy02

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さて、今年もノット&東響で聴き納めでしたnote

東京交響楽団  歌劇「フィガロの結婚」(演奏会形式)

【 出演 】
指揮/ハンマーフリューゲル:ジョナサン・ノット
演出監修/バルトロ/アントニオ:アラステア・ミルズ
フィガロ:マルクス・ヴェルバ
スザンナ:リディア・トイシャー
アルマヴィーヴァ伯爵:アシュリー・リッチズ
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:ミア・パーション
ケルビーノ:ジュルジータ・アダモナイト※
マルチェリーナ:ジェニファー・ラーモア
バルバリーナ:ローラ・インコ
バジリオ/ドン・クルツィオ:アンジェロ・ポラック
合唱:新国立劇場合唱団

【 曲目 】
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」(演奏会形式/全4幕)

(2018年12月7日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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一昨年の「コジ・ファン・トゥッテ」、昨年の「ドン・ジョヴァンニ」 に続き、この「フィガロの結婚」でノット&東響によるモーツァルトのダ・ポンテ3部作シリーズ上演がいよいよ完結です。
(「ドン・ジョヴァンニ」は自宅のリフォーム中でバタバタしていたため感想を書けていませんbearing

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素晴らしい歌手たちのおかげであっという間の3時間半。
(中でもスザンナ役のリディア・トイシャー、伯爵夫人役のミア・パーションは絶品でしたshine

過去の2公演と同様、ノットは指揮とハンマーフリューゲルを担当しましたが(まさに座長!って感じですね^^)、今回も誰よりも舞台の雰囲気を心から楽しんでいるように見えました。

こうして演奏会形式の舞台をシリーズで続けて見ていると、可能な限り他のオペラも演奏会形式で見てみたくなってきちゃう。

歌手や指揮者はもちろん、ステージに上がるオケの一人一人がすべて表現者となって参加している感じが本当に楽しいんです。

時にオケの後方に回ったり客席に降りたりしながら、楽団員や聴衆を巻き込んでステージと客席の一体感を作り出していく・・・そんな歌手たちの粋なサービス精神にも脱帽。

2幕のケルビーノが女装をさせられる場面では着物が使われていて微笑ましくなりました。

もちろん、演奏もノットのハンマーフリューゲルも言うことなしでしたが、3幕の伯爵夫人のアリアでのオーボエはひときわ素晴らしかったsign01

いやー、やっぱりモーツァルトって天才だなー!
そしてノットも天才happy01

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東京交響楽団  名曲全集第143回

【 出演 】
指揮:ジョナサン・ノット
フルート:甲藤さち(東京交響楽団首席奏者)

【 曲目 】
ヴァレーズ:密度21.5 (無伴奏フルートのための)
ヴァレーズ:アメリカ (1927年改訂版)
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」 作品40

(2018年12月16日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

今回のヴァレーズではノット監督所有のプラチナ製フルートが使われるということで、これに先立ち先月のオペラシティでの演奏会から甲藤さんはこのフルートで臨んでいたそうです。(ノットはフルートも吹くんですね!いつか聴いてみたいnote

プラチナ・フルートのソロからアルト・フルートのソロへと引き継いで始まる「アメリカ」は大編成の曲で、特にパーカッション部隊が大活躍でした。
それでも一人が2つ3つの楽器を担当しなくてはならないほど楽器数が多く、舞台後方はまるで打楽器博物館。(個人的にはワクワクでしたがhappy02

ライオンズ・ロアー(ライオンの唸り声)という初めて聞く楽器もあったので、この音を聞き逃すまいとひたすら耳を集中させました(本当に唸り声のようでちょっと怖かった)。

後半の「英雄の生涯」は個人的にとーっても楽しみにしていた水谷さんのソロが期待以上で大大大満足でした。

水谷さんによると、ノット監督からは「コンサートマスターのソロを弾くな。一つの作品の中のストーリーを語れ。」とアドバイスされたそうですが、そんなことを言う監督もそしてそれに応えるコンマスもめっちゃカッコイイheart01 と感動してしまった私です。

ノット&東響のR.シュトラウスはもはやこのコンビの十八番になりつつありますね。

素晴らしい音楽監督のもとで、東響は今一番輝いているオケかもしれません。

2018年も沢山の感動をありがとうございましたhappy01

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さて、今年も第九を聴きに行けなかったので、アバド&ベルリンフィルの第九(BD)を我が家のシアターで楽しみましたhappy01
そして大晦日の今夜は恒例のクライバーのこうもりで決まり!

みなさまよいお年をお迎え下さいfuji

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06 December 2018

アバドの新譜と最近の演奏会メモ(ノット&東響、メータ&バイエルン放送響)

久しぶりのアバドの新譜(でいいのかな?^^;)にハートが熱くなっていますheart04

1971年5月31日にウィーンフィルを振った時のライブ音源がORFのアーカイヴから発見され、晴れてCDがリリースされました。
シューベルトの未完成交響曲と5番。

意外にもウィーンフィルとのシューベルトの交響曲って正規録音はほとんどなく、それが聴けるだけでも幸せだというのに、ノートを開くと若かりし頃のアバドの写真が飛び込んできて・・・ああ、このドキドキするトキメキは一体いつ以来かしらんlovely(笑)

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ゆったりとしたテンポで始まる「未完成」はアンサンブルが美しく、続く5番も歌心に溢れ温かいぬくもりに満ちたハーモニーにうっとりconfident
ヨーロッパ室内管との録音と比べるとゆっくりめなので、じっくりと浸るには最高です。

そして思っていたより音がいい!
弦も木管もとってもクリアです。

最近、CDやDVDのセットボックスばかりだったので、こういう録音が出てくるとまだまだ期待したくなります。

ちなみに、この時のプログラムにはポリーニとのバルトーク(ピアノ協奏曲第2番)もあったようなので、是非この演奏もCDにして欲しいですねnote

眠っている音源、世界中にきっとまだまだあるはずですからこれからも "ABBADO REDISCOVERED" をどんどん世に送り出して下さ~いsign01happy02

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さて、次のコンサートが迫っているので最近の演奏会メモpencil

指揮:ジョナサン・ノット
ヴァイオリン:神尾真由子
東京交響楽団

【 曲目 】
モーツァルト:セレナード 第13番 ト長調 K.525 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ調
ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調 op.60

(2018年11月10日 / 東京オペラシティコンサートホール)

この日は山に行きたくなるような気持ちのいい秋晴れでした。

モーツァルトのアンサンブルは見事というしかなく、ストラヴィンスキーも神尾真由子さんのキレのいい演奏にオケも刺激を受けて聴き応え十分。
でも私はオケが最も輝いていたのはベートーヴェンだった気がしますshine

弦も管も本当に生き生きとしていて、いつものことながらマリ子さんのファゴットにも惚れ惚れしました。
ノット監督とのベートーヴェン、来年の7番、9番も楽しみです。

前回のサントリーと続けて聴いてつくづく思ったのですが、プログラムや指揮者を選ばずとにかくできる限りの演奏会に足を運びたくなるような、東響は私にとって今まさにそんなオケです。

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バイエルン放送交響楽団

指揮:ズービン・メータ

【 曲目 】
シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」序曲 D.797
シューベルト:交響曲第3番 ニ長調 D.200
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

(2018年11月25日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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公演の1ヶ月前にヤンソンスの降板が伝えられ、ドヴォルザークの7番(変更前の前半のプログラム)を楽しみにしていたダンナはちょっとがっかりしている様子でした。

一方私はというと、代役がメータと知った瞬間 "えー、メータこそ大丈夫なのー?coldsweats02" と体調を思いっきり心配してしまったのですが、終わってみれば、そんな自分が恥ずかしくなるくらいメータから元気をもらった演奏会となりました。

メータは、8か月間、悪性腫瘍の化学療法に取り組んで完治させた後、10月にイスラエル・フィルと復活公演を行ったとのことですが(プログラムより)、以前の恰幅のいい体型からは想像できないほど痩せて小さくなっていました。
杖をつき付き添いの人に支えられながら弱々しい足取りで登場する姿は、既に公演を聴かれた方のレポート等を拝見して想像はしていましたが、もし何も知らずにこの日を迎えていたらショックで涙が止まらなくなっていたかもweep

ゆっくりと慎重に指揮台へ向かい椅子に座ると、小さな背中に巨匠の風格を感じることができて期待が一気に膨らみました。

すぐに指揮棒が上がり、付き添いの男性が袖に戻ると同時に軽快なシューベルトが始まり、気がつくと固く締まった素晴らしいサウンドにすっかり引き込まれていました。

腕の動きは最小限にとどめているようでしたが、それでも後半のハルサイになるとメータの表情も指揮も鋭さを増したような。

まるで魔法をみているような、そんな気持ちになりました。

一昨年同じミューザで聴いたラトル&ベルリンフィルを上回るかのようなダイナミックな演奏に拍手が鳴り止まず、メータの「チャイコフスキー!」(←美声♪)の一言で 「白鳥の湖」 第1幕よりワルツが始まりました。

厚みのある弦、華やかな管、大満足のアンコールでした。

カーテンコールでは車椅子で登場して客席に笑顔で応えるメータの姿がまるで映画のワンシーンのよう。

今夜のミューザでの感動はきっと忘れないでしょうconfident

ヤンソンスの元気な姿も早く見たいhappy01

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08 November 2018

モーツァルト・マチネ、ハーゲン、そしてノット&東響

この季節って、結構お花が楽しめるんですよね。

先日訪れた浜松の 「浜名湖ガーデンパーク」 では、色とりどりのコスモスやダリアがちょうど見頃でした。

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秋に咲く花はやっぱり秋の空や日差しに合うから不思議ですwink

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さて、忘れないうちに最近の演奏会メモhappy01pencil

10月はスダーン&東響のモーツァルト・マチネと、ハーゲンを聴いてきました。

モーツァルト・マチネ 第35回

【 曲目 】
モーツァルト:
交響曲 第34番 ハ長調 K. 338
交響曲 第38番 ニ長調 「プラハ」 K. 504

(2018年10月6日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

当初発表されていた曲順(38番→34番)と逆になりましたが、こちらのほうがしっくりくるような気がします。

34番は聴いたことあったかな?
2楽章は上品なシルクのようなアンサンブルにうっとり。
3楽章はハイドンやメンデルスゾーンを思わせるところも。

「プラハ」はつくづくモーツァルトのいろんな要素が詰まっている曲だなー、と。
終楽章は躍動感のあるダイナミックな演奏。

細部までじっくりと味わえる、これぞスダーン&東響のモーツァルト!に大満足の休日でしたhappy01

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〈ポリーニ・プロジェクト II〉

ハーゲン・クァルテット

【 曲目 】
ウェーベルン:弦楽四重奏曲(1905)
ウェーベルン:弦楽四重奏のための5つの楽章 Op.5
ウェーベルン:6つのバガテル Op.9

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131

(2018年10月13日 / トッパンホール)

ヴィオラのヴェロニカ・ハーゲンさんが腕の負傷のため来日不可能となり、代役はルツェルン管でもよくお見かけするアイリス・ハーゲン=ユダさん。

プログラムも変更になりました。

当初は前半がベルクの弦楽四重奏曲とウェーベルンの弦楽四重奏のための5つの楽章という "果たして私に違いがわかるだろうか?" 的なプログラムでしたが、前半がウェーベルンに統一されました。
(こうなると、ベルクも聴きたかった!coldsweats01

息が合うなどというレベルを超越した最強のアンサンブル。

特に後半のベートーヴェンは、筋肉質な音の塊にぐいぐいと引っ張られていく感じが何ともエキサイティング。
かといって熱くなるのではなくあくまでもクールで知的なのです。

鍛え抜かれたひとつひとつの音が抜群のバランスで一体となって押し寄せてくる、圧倒的な演奏でした。

ポリーニ・プロジェクトの一環ということもあり、客席にはポリーニの姿もありました。

今年はリサイタルには行けなかったので、お元気そうな姿が見られただけでも嬉しくてlovely

初めてのトッパンホールは素晴らしい室内楽ホールでしたが、最寄駅からのアクセスがもう少しよければなぁ・・・などとぼやきつつも、演奏会の後は神楽坂のお気に入りのイタリアンが恒例化しそうな予感も(笑)

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そして、最後は先週末の感動がまだ冷めやらぬノット&東響。

指揮:ジョナサン・ノット
ピアノ:ヒンリッヒ・アルパース
東京交響楽団

【 曲目 】
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調
ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調

(2018年11月3日 / サントリーホール)

ロマンティック系の大曲が2曲。
指揮者とオケが相当タフでないとできないプログラムですよね。

今回のブラームスを弾くヒンリッヒ・アルパースとノットとの出会いもなかなかロマンティックです。
数年前にアルパースのほうから 「あなたのために演奏したい」 というアプローチがあり、バンベルクのホールで聴いたアルパースの演奏にノットはとても感銘を受けたそうです。

そのブラームスのピアノコンチェルトは、今までの重厚感のあるイメージを覆されるような自然美を感じる演奏でした。

体格のいいアルパースは、力や感情をこめて弾くのではなく、粒のそろった鮮明な音で魅了していきます。
難曲にもかかわらず、淡々と演奏しているイメージ。

深い森の中で暖かい木漏れ日を浴びているようなブラームスに胸が熱くなりました。

東響にはブラームスよりのシューマンのほうが合う、と勝手に思っていましたが、こうなるとブラームスももっともっと聴きたい!

ホルンも素晴らしかったし、伊藤さんのチェロにもやられましたconfidentheart01

アルパースのアンコールは、ブラームス:3つの間奏曲op.117-1。
すべての細胞がステージのピアノの音に集中した瞬間でした。

ノットの心を動かしたピアニスト・・・納得です。

ラフマニノフは、前半の大曲の疲れを感じさせない演奏。
いや、それどころか、楽章が進んでいくにつれ "もしかしたら東響はノットの要求以上のことをやっちゃってるんじゃないだろうかhappy02" と鳥肌が立ってしまうくらい集中力の高い演奏を聴かせてくれました。

この満ち足りた時間がいつまでも続いて欲しい・・・そんな熱い思いが何度も押し寄せてくるような夜でした。

スタンディングに応えてステージに現れたノットは疲れも見せず本当に嬉しそうでした^^。

いつも感動をありがとうnote

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10 October 2018

八ヶ岳チェンバーミュージック・コレクション 2018

芸術の秋。
まだまだ暑い日もありますが、空に浮かぶ雲を見上げては深まる秋を感じていますconfident

今年も八ヶ岳チェンバーミュージック・コレクションを聴きに行って来ましたnote

聴いたのは初日のサクソフォン四重奏と弦楽四重奏。

八ヶ岳チェンバーミュージック・コレクション 2018

高原のパリ音楽祭 没後100年 ドビュッシー頌
~印象派・象徴派とその時代の室内楽

♪ 1日目 第2回「サクソフォン四重奏」

【曲目】
ドビュッシー:月の光
ピエルネ:民謡風ロンドの主題による序奏と変奏
ラヴェル:ボレロ
ドビュッシー:小組曲
ラヴェル:ソナチネ

演奏: ルミエ・サクソフォンカルテット
住谷美帆(ソプラノサクソフォン)
戸村愛美(アルトサクソフォン)
中嶋紗也(テナーサクソフォン)
竹田歌穂(バリトンサクソフォン)

ピエルネ以外はすべてサクソフォン用にアレンジされたものですが、ボレロをはじめどれも完成度の高い演奏で、それぞれのパートの音色をじっくりと楽しむことができました。

若くて美しい4人の女性が奏でているとは思えないほど力強いアンサンブルもあって、これから益々注目されそうな予感shine
おそろいのドレスも素敵でしたlovely

♪ 1日目 第3回 「弦楽四重奏」

【曲目】
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
ラヴェル:弦楽四重奏曲

【演奏】
西江辰郎(ヴァイオリン)
白井麻友(ヴァイオリン)
青木篤子(ヴィオラ)
富岡廉太郎(チェロ)

この音楽堂でドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏が聴けるなんて嬉しい♪
しかも、今回はヴィオラに東響の青木さんがheart02

ベテラン(西江さんと青木さん)のお二人と若い二人がいい刺激を受け合いながら "アグレッシブな攻めの演奏" を聴かせてくれました。

作曲家の思いが無駄なく込められている弦楽四重奏のライブは聴けば聴くほど味わいがあり、まさに至福のひととき。
しかも、自然に囲まれた小さな室内楽ホールで、間近に演奏者の "気" を感じることができるのもこの音楽祭の最大の魅力です。

アンコールは、武満徹編曲による弦楽四重奏版の「枯葉」。
チェロの富岡さんが是非やってみたかった曲だそうです。

また是非このメンバーで聴きたいと思いましたhappy01

(2018年9月15日 / 八ヶ岳高原音楽堂)

ディナーをしていたレストランで、さきほど演奏を終えたばかりの4人の奏者をお見かけしたので、帰り際に感動を伝えました。
西江さんはニコニコとリラックスしていて、青木さんとはノットのお話もちょこっとさせていただき、もう感激happy02

いい思い出になりました。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・

ところで、昨年はまだ制作途中だったチェンバロが・・・、

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今年は完成していましたsign01

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八ヶ岳高原音楽堂開館30周年を記念して地元八ヶ岳産の樹齢110年のカラマツから作られた「八ヶ岳カラマツチェンバロ」。

写真ではなかなか伝わらないけど、とってもあたたかいぬくもりを感じるチェンバロです。
早く音色を聴いてみたいnote

室内楽は3年連続の雨でしたが、翌日はお天気もよくなったので、ホテル周辺を散策したりまた音楽堂のほうへ行ってみたり。

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八ヶ岳の名峰たちが雄姿を見せてはくれるのはいつのことやらcoldsweats01

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さて、本日でこんぐらは22周年になりましたbirthday

アバドのお誕生日と命日、そしてこんぐら記念日だけは頑張って更新していきたいと思っていますsmilerock

って既にそうなりつつあるからシャレになら~ん(笑)

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23 August 2018

フェスタサマーミューザ ~つづき~

今年の夏は気候の影響で野菜の高騰が続きましたが、それでも定番の野菜はよく売れていたように思います。
最近は売り場に並ぶ野菜の種類も増え、さらに品種も増えて、それぞれの名前と味の特徴を覚えるのが一苦労coldsweats01

最もよく聞かれるのはトマト。
とにかく品種が沢山あって(昔は、ファーストトマト、桃太郎、ミニトマト、くらいの分類だったと思うけど^^;)、同じ品種でも産地によって品名を変えたりするので、お客様の好みを聞いて勧めています。

とうもろこしもよく味の違いを聞かれます。
売り場に並ぶものを大きく分けると、ゴールデンコーン(定番の黄色い粒)、シルバーコーン(白い粒)、バイカラーコーン(黄色と白が混ざったもの)の3つで、それぞれ特徴もあるにはありますが、はっきりいっちゃうと今のとうもろこしはどれも甘くて美味しいです!(笑)

とうもろこしと言えば、先日こんなことが・・・。

「今の若い子は何も知らないねー、まったく」
とブツブツ言っているおじいさんがいたので

「どうかなさいましたか?」
と聞いたら、しばらく私をジーっと見て

「あんたなら知ってるじゃろ。あそこにある白いとうもろこし、あれは餅じゃろ?」
と言われ目が点になりました。
(ちなみに売り場にあったのはピュアホワイトという品種)

「餅?・・・ですか?」

「そうだよ、あれはトウモロコシじゃなくて餅なんだよ」

(むむむ、これは逆らってはいけないパターンかもしれないsweat01。あれは餅!ということにしよう)

「そうなんですか!今度食べてみますねhappy01

「あー、んまいよ。あれは餅だから」

そう言って何やら満足げに帰って行きましたが、あとで確認したところ、なんと "白もちとうもろこし" というものがあることを知りました。
もしや、あのおじいさんはこの白もちとうもろこしのことを言っていたのか!・・・いや、たぶん違うな・・・、でも

「確かに "白もちとうもろこし" ってありますよね」

ってひとことが言えたなら!

くーっbearing

何年たっても日々勉強不足を痛感ですな。

♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪  ♪

さて、フェスタサマーミューザのつづきです。

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

絶品フレンチⅡ ~天才サン=サーンス~

【 出演 】
 指揮:川瀬賢太郎
 ヴァイオリン:神尾真由子
 パイプオルガン:大木麻理

【 曲目 】
 サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」 からバッカナール
 サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
 サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」

(2018年8月3日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

先日のオープニング・コンサートも今回の神奈川フィルもチケットは完売。
他にも完売したコンサートがあり、フェスタ サマーミューザも今後ますますの盛り上がりを期待しちゃいますね。

さて、今回はオール・サン=サーンス・プロ。
なかなか聴く機会がないような気がしますが、真夏のサン=サーンスはなかなか粋でありました。

ヴァイオリン協奏曲は、神尾真由子さんのテクニックがオケをぐいぐいと引っ張る感じで、時にのびやかにまた時に美しく、ヴァイオリンの音の深さに魅了されました。
ただ、最初からピッチがやや高めに感じたのは意図的なものなのか・・・それが最後まで気になってしまって。

交響曲第3番は、第1楽章第2部の祈りを捧げたくなるようなパイプ・オルガンと弦の調べに泣けました。
もちろん、2楽章の荘厳なオルガンの音色(まさに音の大伽藍!)と金管のファンファーレも圧倒的。
この曲でしか味わえないサウンドをミューザでたっぷりと堪能しました!

ところで、この演奏会の何日か前、指揮者の川瀬氏のツイッターに

「8月「3日」に、サン(3)=サーン(3)スの「3」の付く協奏曲と「3」の付く交響曲を「33歳」の指揮者が振ります。」

というツイートがあり、思わず笑ってしまいましたが、今になってみると "もしや、計画的だったのではcoldsweats01" と思えてなりません(笑)

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フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018
東京都交響楽団

鬼才ミンコフスキのくるみ割り人形

指揮:マルク・ミンコフスキ
児童合唱:TOKYO FM 少年合唱団

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)

(2018年8月5日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

当初は一部カットを入れて演奏する予定だったようですが、最終的にノーカットになったようです。

「くるみ割り人形」の音楽は世界観があってチャイコの魅力も満載。

ミンコフスキ&都響は表現力も多彩で本当におとぎ話の中にいるようなファンタジックで心地良いテンポ感の演奏。
木管も秀逸。

「雪片のワルツ」では雪の精たち(TOKYO FM 少年合唱団)の涼やかで透明感のある歌声が素晴らしかった~!

ところで、バレエとしてのくるみ割り人形はというと、(新演出で賛否両論を生んだといわれる)ゲルギエフ&マリインスキーのDVDを年末によく観るので、クララと王子が目に浮かぶのはともかくとして、アラビアの踊りでは蛇の踊り、葦笛の踊りでは可愛らしいミツバチの踊りが浮かんでしまい、一度正当な演出を見てみたいと初めて思いました。

ゲロンティアスの夢で始まりクララの夢で終わった夏・・・素敵な夢を見させてもらいましたhappy01

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07 August 2018

ゲロンティアスの夢とフェスタサマーミューザ前半

こんなに涼しいのは何日ぶりでしょうね。(ちなみに今日は8/7^^)
猛暑続きでこのところ少々バテ気味でしたが、"みんな同じ暑さの中で頑張ってるんだ!" と思うと文句ばかりも言ってられず・・・みなさん本当に毎日お疲れ様ですhappy02

先月はノット&東響で 「ゲロンティアスの夢」 を、そしてその1週間後に始まったフェスタサマーミューザでは3公演を楽しんできたので簡単に感想を書いておきたいと思います。

東京交響楽団 川崎定期演奏会 第66回

【 出演 】
 指揮者:ジョナサン・ノット
 テノール:マクシミリアン・シュミット
 メゾ・ソプラノ:サーシャ・クック
 バリトン:クリストファー・モルトマン
 東響コーラス(合唱指揮:冨平恭平)

【 曲目 】
 エルガー:オラトリオ「ゲロンティアスの夢」 op.38

(2018年7月15日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

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この曲、実は今まで聞いたことがなかったので予習を兼ねてバレンボイム&シュターツカペレ・ベルリンのCDを購入。
エルガーにこんなにも感動的な作品があったとは!
たちまちお気に入りとなり演奏会がますます楽しみになりました。

実演はそれはそれは素晴らしく、ノットが7歳の時に感銘を受けたこの作品を今回初めて指揮するにあたっての意気込みが、ソリスト、合唱、オケ、すべてと呼応し合って一体感のある壮大なステージを作り上げていました。

パルシファルを彷彿とさせるかと思いきや、その世界に浸ろうとする一歩手前でエルガーの高貴さがふっと現れてそれが何とも心地よい感じ。

音楽はドラマティックな中にもどこをとっても耳に体にスーッと馴染んでくるような優しさがあり、合唱が加わると大きな自然のうねりの中にいるような気持ちになりました。
ソリストもそれぞれ素晴らしく、シュミットはこの曲にぴったりという印象。

演奏が終わったあとのしばしの静寂は、ゲロンティアスの死後の世界を音楽と共に旅した観客の "まだ夢の中を彷徨っていたい" という気持ちからでしょうか。
あー、でも終わってしまったんだ。と夢から覚めて一息ついたところで拍手が起こりました。
素晴らしい "間" に泣けました。

ノットは鳴り止まない拍手に応えてソリスト達と一緒に何度もステージに現れ、いつにも増して満足そうhappy01

とても濃密で充実したひとときでした。

余談ですが、休憩時に東響コーラスの女性の方々とお話をする機会がありました。
いつも東響コーラスの合唱に感動していること、今回はもちろん復活やドイツレクイエムも素晴らしかったことなどを伝えると、みなさん「とても励みになる」と喜んで下さいました。

暗譜についても大変ではないかと尋ねてみたことろ、今回はソリストさんたちにもびっくりされたとか。180ページにおよぶ分厚いスコアも見せていただきましたが、名演の陰にはこうした一人一人の並々ならぬ努力があるのだと改めて感動。
みなさん、とっても明るくチャーミングで気さくな方ばかり。
ますますファンになりましたheart04

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そして翌週はフェスタサマーミューザのオープニングコンサートへnote

しっかし、前回の定期とこのフェスタの振れ幅の大きさといったら!

今年もオープニング・ファンファーレ(三澤 慶:「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタ サマーミューザ KAWASAKIによせて~ )から聴きました。

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018
東京交響楽団オープニングコンサート

【 出演 】
ノット&東響 × JAZZ スーパースターズ

ジャズ・トリオ ♪
大西順子(ジャズ・ピアノ)、井上陽介(ベース)、高橋信之介(ドラムス)

ジャズ・バンド ☆
トランペット / 鈴木正則 、山下真一、二井田ひとみ、吉澤 達彦
トロンボーン / 中川英二郎 、半田信英、笹栗良太
バス・トロンボーン / 野々下興一
アルト・サックス / 本田雅人、真野崚磨
テナー・サックス / 庵原良司、三木俊雄
バリトン・サックス / 鈴木圭

【 曲目 】
ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー ♪
リーバーマン:ジャズ・バンドと管弦楽のための協奏曲 ♪☆

ナンカロウ:スタディNo.1、No.7
バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」からシンフォニック・ダンス

(2018年7月21日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

いやー、今になって思い返せば返すほど、なんて贅沢なステージだったんだろう、とため息が出ちゃう。

「ラプソディ・イン・ブルー」 は、大西さんの圧倒的な即興演奏の大サービスのお陰で、予想演奏時間の倍以上も楽しむことができました。

リーバーマンの協奏曲は、楽章ごとにジャズ・バンドとオケが交互に演奏されるので、1粒で2度美味しい的な楽しさが。
滅多に見られないステージに興奮!

ナンカロウはちょっとヒンデミットっぽい感じも。

バーンスタインの生誕100年ということでプログラムに取り上げられた 「シンフォニック・ダンス」 は、きっとブラインドで聴いたらバーンスタイン&ニューヨークフィルの演奏だと自信を持って言ってしまうくらいダイナミックさと美しい弱音にやられました。

この日のコンマスは水谷さん。
トランペットは澤田さん。
澤田さんのフラッター、カッコよかった!

前回のエルガーと今回のジャズを聴いて、ノット&東響の可能性はまだまだ果てしないぞ!と強く確信しました。

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フェスタでは、このあと神奈川フィルと都響を聴きましたが、こちらの感想はまた次回にhappy01

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26 June 2018

感謝の日♪

アバドのCDを開けると、ケースからヒラリと色褪せた紙が落ちてくることがよくあります。
そのCDが発売された当時の音楽雑誌(たぶんほとんどが「レコード芸術」)に載ったディスク評を切り抜いてたたんで大切にケースにしまっていた時期があって、最近はそんな紙切れ(といっては失礼かcoldsweats01)でさえも愛しくてじっくりと目を通しては懐かしんでいます。

こんな対談形式のCD評とか・・・
(ちなみにNOW PLAYING♪)

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レコード・アカデミー賞を取った時も^^;・・・

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読むと聴かずにはいられなくなるディスクも・・・
(久々に聴いたシャハムとのブラームスに圧倒された~happy02

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いつしかケースの締まりが悪くなるからという理由でやめてしまったようですが、もっと続けていればよかったな~(と激しく後悔)。

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さてさて、「クラウディオ・アバド&ベルリン・フィル~ドイツ・グラモフォン録音全集」が発売になるようですね。
なんと、60枚組!(笑)

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ベルリンフィルとのCDは全て持っているはずなので、他に購入する理由を必死で考えているのですが、今のところ "素敵な外箱が欲しいからlovely"(↑写真) 以外思い浮かびませんcoldsweats01

今夜は、お気に入りのフランチャコルタを開けてマエストロのお誕生日に感謝したいと思います。
シェレンベルガーが "響き渡るシャンパンのような音楽" と言った「ランスへの旅」を聴こうかな。

Buon compleanno, Claudiobirthday

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28 April 2018

ノット&東響のブル9やロッシーニなど

いい気候になってきたので、我が家に職場の仲間や女子高時代の友人達を招いては毎週のようにランチパーティ(という名のおしゃべり会coldsweats01)をしています。
せっかくリフォームしたので、片づけがラクなうちに一度呼んでおかないとね。

まずはオードブルでテンションを上げて、あとは適当にパスタなどを作り、後半は別腹でずーっとデザートタイム(笑)

ある時のオードブルはこんな感じで・・・、

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またある時はこんな感じ(ってほとんど同じだよ^^;;;

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次は小鉢を沢山並べた和ランチにしようかな~・・・って相変わらず食べること考えてる時が一番幸せだわcoldsweats01

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さて、最近の演奏会から。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団
名曲全集第135回

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【 出演 】
指揮:下野竜也
ヴァイオリン:三浦文彰

【 曲目 】
兼田 敏(中原達彦編):パッサカリア(管弦楽版)
シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 作品97「ライン」

〈アンコール〉
シューマン 作曲 / 野本洋介 編曲
「天使の主題による変奏曲」からテーマ

(2018年3月18日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

1曲目は 「吹奏楽のためのパッサカリア」 として学生時代によく聞いた曲の管弦楽版。しみじみと懐かしく青春時代を思い出しながらも、管弦楽版のほうがこの曲の魅力が引き出される気がしました。まぁ、オケが巧いからですけどね♪

そしてシューマン。
ただでさえ素晴らしい東響のシューマンが、下野さんの指揮によってさらに力強さと味わい深さを増し、聞き惚れているうちにあっという間に終わってしまいました。

アンコールは、シューマンのピアノ曲 「天使の主題による変奏曲」 を読響の打楽器奏者である野本洋介さんが編曲したもの。
それを下野さんの紹介&指揮で東響が演奏するって、何だかいいですよね^^。

三浦文彰のヴァイオリンも冴えわたっていました。

下野さん、またミューザに東響を振りに来て下さ~いhappy01heart04

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そして、いよいよ今シーズン初のノットです。

東京交響楽団 川崎定期演奏会 第65回

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【 曲目 】
マーラー:交響曲 第10番 から アダージョ
ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調 WAB109

指揮:ジョナサン・ノット

(2018年4月15日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

昨年のブル5は気合いを入れて2公演とも聴きに行ったのですが、今回は1公演に集中することにしました。

壮絶なブル9でした。
今まで聴いたノット&東響のブルックナー(2番、3番、5番、7番、8番)を凌駕するスケールの大きさと完成度の高さ。
激しい2楽章にも舌を巻きましたが、アダージョはノットと崇高な音楽によってオケが高みに導かれていくような気さえしたほど。
客席にもこれ以上ないほどの集中力が漂っているのを肌で感じました。

そして私は言うまでもなく、アバドのブル9を思い出して涙が・・・weep

ミューザでこんなにも素晴らしい演奏が聴けて本当に幸せです。
東響すごいぞup

ところで、ノットはシーズンプログラムが発表された時の会見で、今回のプログラムの曲順について、

"マーラー10番のあとに休憩をはさんでブルックナー9番を演奏するか、それともブルックナー9番のあとに2分の静寂があってそれからマーラー10番を演奏するか"

を決めかねていたようです。

ノットだったら、是非とも後者の順番で聴いてみたかった気もしますが、それはまた次の機会に是非!

あ、ブル9に集中しすぎてマーラーの感想を忘れちゃった^^;

この日は、会場でノット&東響のCD(春の祭典)と東響のオリジナル・トートバッグを購入しました。

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そして翌週は、ロッシーニ&シューベルトnote

東京交響楽団 名曲全集第136回

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【 出演 】
指揮:ジョナサン・ノット
ファゴット:福井蔵(東京交響楽団首席奏者)

〈ソリスト・アンコール〉
ウェーバー:アンダンテとハンガリー風 ロンドop.35からロンド

【 曲目 】
ロッシーニ:歌劇「絹のはしご」序曲
ロッシーニ:ファゴット協奏曲
シューベルト:交響曲第6番

〈アンコール〉
ロッシーニ:歌劇「セビリヤの理髪師」序曲

(2018年4月22日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)

先週は "さぁ、いよいよブル9だぞーrock" と気合を入れて臨みましたが、今回はおまけの演奏会くらいの軽い気分で出掛けました(失礼!)。
ところが、これがもう期待以上でhappy02

ロッシーニは、アバドで聴き馴染んだヨーロッパ室内管かそれともマーラー管か、ってくらい完璧なアンサンブル。
リズム感も抜群で東響もついにここまできたかnotes という嬉しい驚きの連続でもう感無量でした。

ファゴット協奏曲とソリストアンコールは、福井さんはもちろん、伴奏のファゴットも光っていたのが印象的。
絹のはしごのオーボエといい、東響の木管セクションの素晴らしさをノットが余すことなく披露してくれたような演奏会でした。

年末のモーツァルト3部作シリーズが終わったら(ちなみに今年のフィガロで終わり)、次はロッシーニもいいなー!とか、新国でノット&東響のロッシーニもやって欲しい!(ツイッターにも書いたけど^^;)とか、期待がどんどん膨らみます。

シューベルトはよりによってなんで一番シブイ6番なんだろう?と疑問に思っていましたが、ノットによると 「シューベルトの6番は当時流行していたイタリア音楽の影響が濃厚で、そうしたことからロッシーニと組み合わせることを思いつきました」 とのことで、すんなり納得。

予想以上に重厚なシューベルトに、ロッシーニとはまた違ったオケの響きを楽しむことができました。

アンコールの「セビリヤの理髪師」といい、ノットのロッシーニへの愛が伝わってくるようでした。

それにしても、こうしてノットという指揮者のプログラムを味わうにつけ、きっとどこかでアバドに影響されていたに違いない、という思いを強くするのは私だけでしょうか?happy01

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