久しぶりの更新です。
気がつけばすっかり秋ですね(←お決まりの挨拶^^;)。
この秋も、チケットを取って楽しみにしていたオケの来日公演は次々と中止になり、今年最も楽しみにしていたノット&東響のトリスタンもついに中止。
わかっちゃいたけど…、覚悟はしていたつもりだけど…、"延期" ではなく "中止" という2文字にショックで愕然となりました。
ノットやオケの皆さんの無念さを思うと、いつかまた実現して欲しいと願わずにはいられません。
それでも、国内オケの公演はだいぶ戻ってきているようでほっとしています。
中でも、毎年ミューザで開催されている「フェスタ サマーミューザ2020」が、主催者の方々の努力の甲斐あって、一人の感染者も出さずに無事に予定していた全公演を終えたことは本当に素晴らしいこと。
「すべての演奏会をオンライン配信する」という試みもよかったと思います。
私もオープニングのコンサートに行ってきたので、メモっておきたいと思います。
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2020夏の演奏会メモ♪
サマーミューザの前に、オペラシティでノット(映像出演)&東響を聴いてきました。
ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲 op.10 (指揮無し)
ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88
(2020年07月18日 / 東京オペラシティ)
久しぶりの生コンサートに心が躍りました💓
もちろん、客席はソーシャルディスタンスを取り、ひとつおきに席を空けていましたが、お客さんは予想していたよりも多く感じました。
ブリテンはコンマス水谷さんの素晴らしいリーダーシップとぴたっと合った見事なアンサンブルに脱帽。
そして、やっぱり生はいいっ!!!
後半のドヴォルザークでは、ノットは映像出演ということですが、一体どんな風になるんだろう?
と楽しみにしていたところ、休憩時間に指揮台の位置には大きなタテ型のモニターが4台置かれました。
そして、ノットがモニターに映し出された途端に涙が・・・。
ノットの指揮の映像はリアルタイムではなく、予め収録された指揮姿が映し出されるのですが、演奏前にちゃんとオケを立たせるジェスチャーをするところなど、芸が細かくてちょっと笑ってしまいました。
オケとノットの強い絆を感じる演奏で、オケの皆さんはノットを感じながら演奏しているのが伝わってきました。
2楽章もうるうる…、そして最後のテンポもノリノリで、とても指揮が映像だとは思えないほどバッチリ決まっていました。
そこにはいないノットに必死に食いついていくオケの姿に不思議な感動を覚えました。
演奏が終わると、またノットはオケを立たせるしぐさをして自分もお辞儀。
ノットと握手をするしぐさをしている水谷さんがお茶目で素敵でした。
水谷さんは、指揮者の代わりに各パートを称えながら立たせるなど、随所にコンマスらしい動きが光りました。
そして、拍手が一段落すると、動画で鑑賞していた(と思われる)リアルタイムのノットがスイスからの中継で映し出され、客席もステージ上のオケも大盛り上がり。ノットの大満足の嬉しそうな表情に誰もが大喜びでまたまた拍手喝采となりました。
ノットが手を振ると、オケも客席もみんな大喜びで手を振って、チャレンジ満載の演奏会はとてもハッピーな気持ちで幕を閉じました。
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そして、サマーミューザ。
本当だったら、大好きなマーラーの5番が聴けるはずだったのですが・・・きっとまた別の機会に聴けると信じています!
東京交響楽団 サマーミューザオープニングコンサート
信頼関係の厚い、マエストロ&東響の「英雄」
三澤 慶:「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタ サマーミューザ KAWASAKIによせて
ストラヴィンスキー:ハ調の交響曲
ベートーヴェン:交響曲 第3番 「英雄」
(2020年7月23日 / ミューザ川崎シンフォニーホール)
東響の事務局長である辻氏のプレトークが面白かったです。
パンフレットにも載っていた
「事務局長が語る 音楽監督ジョナサン・ノットとの4ヶ月」
とほぼ同じ内容でしたが、ご本人のトークで聞くとよりリアル感が伝わってきて "いろいろとご苦労されたんだなー" と。
前半2曲は指揮者なしでの演奏。
いつもは歓喜の広場で演奏されるファンファーレも、今年はステージで。
先日の水谷さん同様、ストラヴィンスキーではコンマスのニキティンさんの統率力が音楽をしっかりとまとめていましたが、一人一人の巧さが際立っているからこその演奏だったことは言うまでもありません。
後半の英雄。
ドヴォ8の時ももちろん驚きでしたが、「英雄」を映像の指揮で演奏するというのもさらに驚きです。
一度このコンビで取り上げたことがある曲だったこともあると思いますが、テンポの揺れやアッチェレランドなど、ノットの映像にぴったりと食らいついていくオケからは一瞬たりとも目が離せず、指揮者がいないのにここまで完成された演奏ができることに驚異さえ感じました。
これは想像以上にすごいこと。
世界のクラシック界でもっとニュースになってもいいのにー!
ノットは今回も中継でモニターに登場し、ステージや客席を沸かせてくれました。
早く生の指揮姿が見たい!
ということで、生コンサートはこの2回のみというちょっと寂しい夏でした。
サマーミューザのライブ配信では、
広上さん&N響の
「ベートーヴェン生誕250年~北欧の巨人とベートーヴェン~」
グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」
ベートーヴェン:交響曲 第8番
(2020年7月25日)
秋山さん&東響の
「ベートーヴェン生誕250年~秋山和慶の「田園」&「運命」~」
ベートーヴェン:交響曲 第6番 「田園」
ベートーヴェン:交響曲 第5番 「運命」
(2020年7月30日)
そして、2021年4月から東京交響楽団正指揮者就任が発表された、
原田さん&東響の東京交響楽団フィナーレコンサート
「原田慶太楼のアラビアンナイト(千夜一夜物語)」
ショスタコーヴィチ:祝典序曲
グリエール:ハープ協奏曲 ハープ:景山梨乃(東京交響楽団 首席ハープ奏者)
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
(2020年8月10日)
などを我が家のホームシアターで楽しみました。
どれも素晴らしかった♪
実際に聴きに行ったノット&東響のオープニングコンサートも後日アーカイブ配信で鑑賞しましたが、何度見ても音と映像がズレていて残念。
あのリモート・ノットにぴたりと寄り添ったオケを見てもう一度感動したかったのに~。
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さて、こんぐらも24歳になりました。
ちょうど2年前のブログに「アバドのお誕生日と命日、そしてこんぐら記念日だけは頑張って更新していきたいと思っています」と半分冗談で書いたら、その通りになってしまいました。
有言実行ですね(笑)
以前から気になっていたハイドンとブルックナーの新譜(カナダのDOREMIレーベル)を購入しました♪
また近々感想を書く予定です^^。
今までアバドの音楽にどれだけ支えられてきたかわからない私の人生ですが、これからもアバドの音楽がなくては生きていけません。
そんな熱い気持ちをもっと綴っていけたら、と思っています。
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